外人さん地下足袋
一月ほど前の話なのですが、研究所を出るとき最後だからカラオケに行こうと言うことになりました。
そのときにですね、チュニジア人のUさんが何だかどういうわけかついてきたのです。
まあ、そのときの面子4人の内二人の日本人は外国在住経験があるようで洋楽も通じるとのことで呼ばれたのでしょう。
ですが、なぜか私だけはあることを知っていたのです。
Uさんは日本のアニメが好きと言うことを。
それもかなりディープです。
いえもう日本ならマニアの称号を手に入れられるほどです。
最初に入れたのが、
『The Real Fork Bluse』
「愛してたと、なげく〜には」
うめぇ……。
渋い。渋すぎる。なんだその発音のよさは。普段と違うじゃねえか今畜生。
あれか、これがアラビアンパワーか、スーフィー派か、スーフィー派なのか。
歌い終わり暫く洋楽が続いた後、こっちに話しかけてくるので何かと聞いてみると、
「イズミサン、コッペリアノヒツギウタイマセンカ?」(←普段はカタコト)
何故ノワールを知っている。
アニメ好きでも普通知らんぞその範囲は。
知ってる上に歌えるこっちはどうかと思うけど。
挙句の果てには、
「ラブヒ……」
止めれ
他は何でも受けるがラブへな(違)だけはやめてくれ。
出るんですよえいぞうぐぁ! モニターにぃ! しかも露天風呂シーンぐぁ!
……本人曰く、ラビひなはフランス(Uさんはフランセの大学に行っております)では2番目に有名とのこと、恥ずかしいことは何もないと胸を張っておられました。